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JENDL

日本原子力研究開発機構（JAEA）、かつては日本原子力研究所（原研）と呼ばれていて、一般にはまだ原研の方が馴染みがあろう。あの原研と同じである。

ここには核データセンターという部門がある。中性子と原子核との相互作用のデータ（中性子断面積）編集し、利用可能な形に落とし込み、誰でも使えるように一般公開している。利用可能というが、何に、どのように利用するかわかっている人は非常に少ない。皆無、といってもいいかもしれない。原子力の専門家といわれている人でも、知らないどころか、このようなものがあることすら知らない人も多い。

特に、原子炉の圧力容器や格納容器等の機械部品の専門家であれば、知っているだけでもマシと思わなければいけない。知らなかったからといって非難するにはあたらない。このような性格であるから、これに従事している人たちは、「霞を喰う」と言われても仕方がないところもある。

ところで、福島第一事故で世間の注目を集めたために、原子力の素人でも使えるものがあることがわかった。専門家にとっては、レベルが低すぎて注目もされない。むしろ素人であるからこそ使える。実は、そのようなものが結構重要になることが多い。原子力でも機械部品等の専門家であれば、知っていなければならない、使えなければならないところである。多分、知りもしないし、使えもしないだろう。これは、勿論、建前であって、本気にしたら原子炉を扱える人はいなくなる。本音は、あることを知っていればよく、質問があっても適当にいなせればよいのである。

URLとしては、

http://wwwndc.jaea.go.jp/jendl/j40/J40_J.html

ここが、使えそうな部分であろう。

メニューは豊富であるが、喰えるところは少ない。喰えないものではないのだが、普通の人が喰うと消化不良をおこして、かえって害になろう。

カロリー満点の満漢全席が並んでいると思えばよい。熊掌、燕窩、など名前は聞いたことはあるが、喰ったことはない。喰って本当に旨いかどうかは、断言できないものばかりである。ましては、玉皇蘑、口蘑、大烏参、等、喰ったことがないどころか、あることさえ知らない、名前さえ初めて聞くものが山のようにある。

満漢全席にラーメンや餃子があるのかどうか知らないが、ここで紹介するのはラーメン・餃子の類である。

←に入ると、核分裂収率の数値を容易に入手できる。

←に入ると、中性子電面積の絵を見ることができる。

←ここは、結構重要で、上の断面積の絵を3つに纏めたものの数値を入手できる。普通の原子炉では、ここの値を用いれば、Csの生成量などは相当な精度で計算できる。

ウランやプルトニウムなどは、この値で出せないことはないが、精度は相当に甘く、使い物にならない。ラーメン・餃子の類では荷が重く、熊掌、燕窩などが必要となる。

反原発、原発推進派に関わらず、尤もらしいが眉唾のコンセプトを提案する場合には、ウランやプルトニウムをラーメン・餃子で済ましていることが考えられる。

　

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