問い合わせ先:mahlergstav@gmail.com       20229月作成

 

33.大坪(玉里幼稚園)

 

「大坪」の現況を下に示す。

 

 

 

 

「大坪」の大部分は、玉里善き牧者幼稚園(玉里幼稚園)が占めている。玉里幼稚園は、設立が昭和33年で、草牟田幼稚園よりも後発である。草牟田幼稚園が仏教系に対して、玉里幼稚園はカトリック・キリスト教系で、非常に対照的な幼稚園であった。

 

 

 

 

草牟田幼稚園の先生は、上っ張りを羽織った普通の格好の先生であったが、玉里幼稚園は、全員ではなかったと思うが、所謂、シスターと言われる修道女の格好をした先生が目立った。

 

 

出典:「シスター」のイラスト素材

 

昭和30年代前半の草牟田は、農村の雰囲気も濃厚に残っていて、シスターの格好は都会的過ぎて、アンバランスな趣があった。

 

 

玉里幼稚園はカトリック系であるとはいえ、キリスト教徒が入園の条件ということは無かったと思う。何故なら、クリスチャンとは程遠い雰囲気の家庭の子が玉里幼稚園に通っていたからである。

 

 

シスターの格好から、とても厳しい先生ではないかと思った子供は多かったろう。逆に、何となくスマートな雰囲気にあこがれる子供も多かったと思う。

 

 

宗派の違いが入園を妨げるとすると、昔からの草牟田在住者であれば、寺の檀家とか、神社の氏子ということで、キリスト教系の玉里幼稚園には、入園させないという雰囲気があったかもしれない。

 

 

新参の住民としては、地縁の煩わしさから、敢えて玉里幼稚園を選ぶ人もいたかもしれない。とてもクリスチャンとは思えない家庭の場合、そういう事情もあったのかもしれない。

 

 

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